東海ダイナミクス・制御研究会

一般法人 日本機械学会 機械力学・計測制御部門 所属 地区研究会(A-TS-10-212)

東海ダイナミクス・制御研究会

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経緯

東海地区の企業,大学,高専等においてダイナミクス,制御に関連する教育,研究,開発を行っている研究者,技術者が中心となり,東海地区の同分野の発展に寄与するべく,新技術の吸収,最新情報の収集や,お互いの親睦をはかる.その目的のために,機械要素あるいはシステムのダイナミクス解析技術,新しいアクチュエータ技術,システムの制御技術に関して同地区の大学および企業の最近の研究内容を互いに話題提供し合い,自由な雰囲気で議論し交流する.また,東海地区の企業や大学の研究者,技術者間の一層の交流を深めていくために懇親の場も設け,共に東海地区同分野にいながら普段の業務や学会活動でこれまでおそらく接することのなかった企業・大学の研究者・技術者の方々が広く交流を持ち,深めていく機会となり,それらが互いの業務上における大きな利益となって還元されることを期待している.

歴史

  • 1993年10月設置~1998年9
         太田先生(名大),藤澤先生(岐阜大),水谷先生(三重大)
  • 1998年10月~2007年5月
          安田先生(名大),水谷先生(三重大),石田先生(名大))
  • 2007年6月~2012年3月
         河村先生(豊橋技科大),神谷先生(愛工大),井上先生(名大)
  • 2012年4月~現在
         井上先生(名大),神谷先生(愛工大),松村先生(岐阜大),安達先生(中部大,2016年4月から)

活動記録と次回

new 令和元年度:11月 6日@岐阜大学

令和元年度の研究会

  • 開催日:令和元年11月 6日(水) 13:30~17:00
  • 会 場:岐阜大学 サテライトキャンパス 多目的講義室

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 主査  井上 剛志

    • 13:40-14:20 13:40-14:20 講演 回転機器の状態監視と予知保全についての技術・手法の紹介
    •          株式会社システムプラス 坂口 優 氏

       工場設備の故障は生産に大きな影響を与えることから,安定稼働を行うために保全が必要となる.最適な保全を行うためには設備の状態を知ることが不可欠であり,振動や騒音を検出して適切に診断を行わなくてはならない.本講演では回転機械を主たる対象とし,AIによる自動診断やショック検出信号処理,ワイヤレス技術の適用などに関して述べる.


    • 14:30-15:10 講演 ACサーボモータを用いた放電加工機の高精度制御
    •          三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 今城 昭彦 氏

       超高分解能の角度検出器を内蔵するACサーボモータとこのモータに供給する電流を極めて繊細に制御するサーボアンプからなるACサーボシステムの普及が急速に進んでいる.本講演ではこのACサーボシステム並びにそれを組み込んだ最終機械製品の性能を最大限に引き出すモデリングと制御について紹介する.ここで取り上げる放電加工機では,加工形状の高精度化と加工時間の短縮が製品性能を大きく左右する.このため加工機本体の力学特性を詳細にモデル化して制御システムに組み込むことが製品競争力強化のキーポイントとなっており,そのモデリングと制御の実際について紹介する.


    • 15:20-16:00 講演 浮体式洋上発電用風車の振動解析
    •          愛知工業大学 工学部 原田 祐志 氏

       再生可能エネルギーのひとつである風力発電において,近年洋上での風力発電に注目が集っている.特に日本の海は遠浅ではないため,海に風車を浮かべて発電を行う浮体式風車による発電の実用化が期待されている.このような浮体式風車はブレードの回転だけではなく,波による励振を受けるため,複雑な振動が発生することが予測される.本研究では,簡単のため浮体式風車のブレードを1自由度系にモデル化し,系の線形化運動方程式が複数の周波数成分をもつ係数励振系となることを明らかにした.また,系のパラメータが係数励振項により生じる不安定振動の発生に与える影響を調べた.

    • 16:10-16:50 講演 初期状態・入力・パラメータ同時推定手法と設備・機器診断への応用
    •          名古屋大学大学院 工学研究科 浅井 徹 氏

       常時稼働している設備には未知外乱が印加される。また、任意のタイミングで設備の診断を行うためには、データ取得開始時の初期状態を推定する必要もある。そこで本研究は、初期状態・パラメータ・未知入力を同時に推定する手法を提案し、その手法を設備診断に応用する方法を紹介する。

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 主査  井上 剛志
    • 17:30-19:30 懇親会・技術交流会  会場未定(岐阜駅付近) (参加費 3,500円程度)

過去の研究会

平成30年度 東海ダイナミクス・制御研究会(参加者40名)

  • 開催日:平成30年11月16日(金) 13:30~17:00
  • 会 場:名古屋大学工学部 1号館10階 1101講義室

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 主査  井上 剛志

    • 13:40-14:20 講演 タイヤの簡易3次元弾性リングモデルの開発と周辺技術
    •          豊橋技術科学大学 機械工学系 松原 真己 氏

       車体の基本設計・機能設計を行うため,計算コストが小さく,力学特性を良く表現できる個々の部品に特化した力学モデルの開発は重要な場合があります.タイヤにおいては剛体・弾性リングの低自由度力学モデルが提案されており,市販ソフトウェアとしても販売されています.発表者は3次元弾性リングを利用することで,従来よりも高周波側の振動特性を評価できる力学モデルを開発しています.これまでの取り組みと,その他の解析・計測の周辺技術の開発状況について報告します.


    • 14:30-15:10 講演 液体ロケットエンジンの故障現象と動的シミュレーション
    •          名古屋大学大学院 工学研究科 青木 宏 氏

       昨今の高性能ロケットエンジンは,例外なくターボポンプ式である.その設計上,また運転条件設定上,動作点予測シミュレーションは不可欠となっている.流体の各部圧力・温度・流量,燃焼特性,ノズル性能などを網羅した基本シミュレータは,LE-5/7水素エンジン開発までに完成した.しかし,その後の打ち上げ失敗などに鑑み,故障現象の再現や故障限界余裕の予測を可能とするシミュレータが求められてきた.計算機空間上で潜在する故障を検出し設計を改善できれば,燃焼実験規模ひいては開発コスト・リスクの相当の削減が期待できる.今回は,致命的故障の一例として,ロケットエンジンの寿命を支配する燃焼室スロートの起動停止過渡熱負荷に注目し,その初期設計条件・運転条件によってどのように軽減できるか,またその設計変更によって他のエンジン構成要素の負荷・全体性能にどのように影響が及ぶかを検討した例を紹介する.


    • 15:20-16:00 講演 人工知能を活用したエンジン起動時振動のばらつき要因解析
    •          トヨタ自動車株式会社 車両技術開発部 下出 健人 氏

       エンジン起動時振動のばらつきの要因解析は,振動理論に基づく現象解析や多変量解析では,強制力に関係する制御値が膨大で限界があった.そこで,本研究では多変量の複雑な関係を再現できる機械学習に着目し,因子の寄与度を定量化できるランダムフォレストを要因解析に適用した.更に,解析モデルにより本手法による要因解析の妥当性を検証した.

    • 16:10-16:50 講演 1DCAEと1Dモデリング
    •          村田機械株式会社 L&A事業部 田尻 明子 氏

       1D-CAEツールは一見使いやすく,ツール上に用意された要素を組み合わせるだけでそれらしいモデルができあがる.しかし,その本質的な意味を理解していないと実機での応用的なモデリングを行うことは困難である.本講義ではオープンソースであるOpenModelicaの中身を分解して1DCAEモデルの本質的な部分を紹介し,最近注目されている1D-CAEツールおよび1DCAEの概念に基づくモデリングとは何かを説明する(OpenModelicaの実演を含む)

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 主査  井上 剛志
    • 17:30-19:30 懇親会・技術交流会  ビストロ レズゥドール(参加者 21名)

平成29年度 東海ダイナミクス・制御研究会(参加者20名)

  • 開催日:平成29年12月1日(金) 13:30~17:00
  • 会 場:名古屋大学工学部 1号館4階 142講義室

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 主査  井上 剛志

    • 13:40-14:20 講演 周期構造理論を用いた効率的なモデル化
    • ダッソー・システムズ株式会社 高阪 文彦 氏

       計算機の演算能力の向上により,大規模FEモデル解析が多く行われている.しかし,そのようなFE解析では高周波数域まで解析を行おうとすると,要素数が膨大になり計算効率が悪くなる,または,モード数が非常に多くなり寄与の高いモードを見つけることが難しくなるなど,設計をするにあたり効率的でなくなってくる.本発表では,そのような問題に対して効率的に解析を行うことができる周期構造理論を用いたモデリングについて述べ,その一つとして,風切り音予測におけるドアガラスシール(ランチャンネル)のモデル化について紹介をする.

    • 14:30-15:10 講演 来るべきIoT時代に向けた新たな制御器設計について
    • 名古屋大学大学院 工学研究科 機械システム工学専攻 藪井 将太 氏

       近年,情報機器の発展は目覚ましく,特にコンピュータの計算能力は飛躍的に向上し,大量のデータ処理が可能になっている.また,様々な「モノ」が情報交換することにより相互に制御する仕組みであるIoTに関する技術開発も盛んに行われ,近い将来,様々な「モノ」のIoT化が進むと予想される.このような背景の下,制御系設計においては,大量のデータをリアルタイムで情報交換できる環境を活かした,技術の開発が必要だと思われる.そこで,次世代の産業機器開発に向けたIoTとビッグデータを活かした制御系設計を提案する.

    • 15:20-16:00 講演 表面テクスチャリング技術を用いた超低トルク・ゼロリークメカニカルシールの開発
      -ロバスト最適化設計技術の導入による開発の高効率化と製造業経営への貢献-
    • イーグル工業株式会社 技術本部 技術研究部 部長 井上 秀行 氏

       メカニカルシールに要求される性能は年々厳しくなっており,シール対象物の高温・高圧化や機械の高速化などのニーズの多様化に加え,低負荷,低エネルギー損失など環境への配慮が求められています.これらに対応すべく開発した次世代型メカニカルシールに用いている表面テクスチャリング技術は、超低トルクとなる潤滑機能とゼロリークという密封機能を両立させるために今や無くてはならない必須の技術となっております.本講演では,この次世代型メカニカルシールの開発するにあたっての効率良い表面テクスチャリング技術構築に関して,構造解析や流体解析などのCAE活用事例とロバスト最適化事例を製造業経営への貢献と絡めて紹介致します.

    • 16:10-16:50 講演 触感ディスプレイの最新動向
    • 名古屋大学 機械システム工学専攻 岡本 正吾 氏

       今では当たり前になったタッチパネルは,硬くて平らなもので,触感などありません.パネルを通じて指に与える機械的な刺激や摩擦を制御することで,触感を作り出す触感ディスプレイ技術は,近年の急速なタッチパネルの普及によって注目されています.同分野の最新動向や残された問題を整理しながら,今後についてお話しします.

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 主査  井上 剛志
    • 17:30-19:30 懇親会・技術交流会  ビストロ レズゥドール(参加者 21名)

平成28年度 東海ダイナミクス・制御研究会(参加者23名)

  • 開催日:平成28年11月11日(金) 13:30~17:00
  • 会 場:岐阜大学サテライトキャンパス 多目的講義室(中)

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶  愛知工業大学 神谷 恵輔 教授

    • 13:40-14:20 講演 「糸の柔軟マルチボディダイナミクスを用いたモデル化と応用の取り組み」
    • 村田機械株式会社  竹内 秀年 氏

       弊社では糸を加工する繊維機械を作っている.糸は通常ボビンに巻かれており加工時にボビンから糸を解く.機械の生産性向上のために糸を解く速度を上げるが,そのままでは糸表面が荒れたり,糸が切れることがある.従来は実験的手法で開発を進めていたが,高速に運動する糸の局所的な力学特性を測定することは不可能でであった.そこで現在柔軟マルチボディダイナミクスの手法を用いて糸の挙動を数値解析し,糸の各場所の時間変動する力学特性を把握する試みをおこなっている.今回はその取り組みと現状について紹介する.

    • 14:30-15:10 講演 「切削加工における自励振動現象とその安定性解析および抑制」
    • 名古屋大学 大学院工学研究科  鈴木 教和 氏

       切削加工においては,びびり振動と呼ばれる自励振動現象が生じてたびたび問題となる.エンドミル加工においては,回転工具の切れ刃が前の切れ刃による加工面を切削するプロセスにおいて,時間遅れを伴う振動の再生効果が発現してプロセスを不安定化するメカニズムが知られている.本講演では,プロセスをモデル化し,周波数領域および時間領域において安定性を評価する解析手法について解説する.さらに,複数刃エンドミルの最適設計により,再生効果を相殺してびびり振動の安定性を向上する手法について紹介する.
    • 15:20-16:00 講演 「ロケットエンジン用ターボポンプのロータ系の最適設計・システム設計 」
    • 宇宙航空研究開発機構 研究開発部門 内海 政春 氏

       ロケットターボポンプは,典型的な超高速回転のターボ機械であり,エネルギー変換のための機械システムである.流体エネルギーを機械エネルギーに,また,機械エネルギーを流体エネルギーに変換する目的で使われる.そのエネルギー変換の際に,騒音・振動・熱といった大きな損失が発生するが,特に軸振動を伴う場合は,ターボ機械自体やプラント全体(ロケットエンジン)の健全性や安全性に影響を及ぼすため発生の回避は重要な課題となっている.ロータシステムを構成するサブシステムの配置・配列を設計因子にすることで,軸振動特性に優れたロータシステムの設計解を導出する手法を紹介する.

    • 16:10-16:50 講演 「低周波こもり音を予測するための1DCAE用モデル」
    • 岐阜大学  古屋 耕平 氏

       自動車の設計仕様を決定する概念設計段階で車室内のこもり音を予測し,設計指針を決定するための情報を提示するツールが求められている.このような背景から,本研究ではビーム要素とばね要素からなる1DCAE用二次元車体モデルを作成した.また車室内音場を表現するための二次元音響モデルも作成し,二次元車体モデルと連成させ低周波こもり音を計算した結果を示す.

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 名古屋大学 井上剛志
    • 17:20-  懇親会 岐阜駅近くのイタリアンレストラン(参加者 21名)

平成27年度 東海ダイナミクス・制御研究会(参加者27名)

  • 開催日:平成27年12月4日(金) 13:30~17:00
  • 会 場:名古屋大学 ベンチャービジネスラボラトリ 3Fベンチャーホール

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 名古屋大学 井上 剛志

    • 13:40-14:20 講演 「共振型圧電振動発電による自己給電式振動状態監視に関する研究」
    •  中部大学工学部 機械工学科 安達 和彦

       話題提供者らの研究グループは,片持ちはり型の圧電振動発電により,加振周波数57Hz,加振強度0.026Gの定常振動下で0.1mWの交流電力の発電実績を有する.この実績を元に,自己給電式の回転機械向け振動状態監視システムの開発を目標として,低消費電力の加速度センサによる振動計測と計測した加速度波形の無線伝送に取り組んでいる.本講演では,機械共振型の圧電振動発電を回転機械向け振動状態監視の電源とすることのメリットとデメリット,直流電力でのエネルギー変換効率,大容量コンデンサを用いることで供給可能な直流電力の増大について紹介する.さらに,無線デバイスによる加速度波形の伝送実験について簡単に紹介する.

    • 14:30-15:10 講演 「マルチボディモデルによる動力学シミュレーションと動作生成」
    • 名古屋大学大学院工学研究科 機械理工学専攻 田崎 勇一

       三次元空間上の剛体の拘束運動を表現するマルチボディモデルを用いた動力学シミュレーションの計算手法と,それを応用したロボットの動作生成について述べる.マルチボディシミュレーションの高速計算技術は,ゲームやVR,ロボットの数値実験などに幅広く用いられている.その技術の根幹の一つは,剛体の位置と速度が所定の運動学的拘束を満たすために作用すべき拘束力の計算問題である.この問題を瞬時から時系列に拡大することで,マルチボディモデルの動作計画問題が得られ,同様の手法により高速計算が可能であることを示す.
    • 15:20-16:00 講演 「電動コンプレッサの振動解析 - ASSY振動伝達モデル化手法の開発 -」
    • (株)デンソー 技術開発センター 大室 幸絵

       電動コンプレッサを小型化するために高回転化が必須である.それに伴い,NVが課題となってきた.この課題を解決するため,電動コンプレッサ動作中の振動を予測し,低減対策のめど付けができる振動解析の技術開発に取り組んでいる.コンプレッサの振動は,圧縮力やアンバランスで発生した加振力が部品間を伝わり,伝達特性により励起や減衰されて観測される.本講演では,これら加振力と伝達特性のモデル化手法について紹介する.

    • 16:10-16:50 講演 「自動車で発生する狭帯域風騒音の発生メカニズム」
    • スズキ(株) 四輪プラットフォーム設計部 橋爪 祥光

       自動車で発生する風騒音は,大きく2つに分けられる.1つは,ピーとかポーとかいう狭い周波数をもつ狭帯域風騒音であり,乗員にとって,非常に 気になる音で異音とかいわれている.もう一つは,広い周波数にわたって発生する音で,静粛性といった性能に関わる騒音である.前者は,発生させてはならない品質問題であり,ここでは,前者の自動車で発生する狭帯域風騒音について述べる.今まで経験した具体的な狭帯域風騒音について,発生部位と測定音圧スペクトルや想定している発生メカニズムを説明する.

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 名古屋大学 井上剛志
    • 17:20-    懇親会 名古屋大学 フレンチレストラン シェ・ジローにて

平成26年度 東海ダイナミクス・制御研究会(参加者31名)

  • 開催日:平成26年11月21日(金) 13:30~17:00
  • 会 場:名古屋大学 ベンチャービジネスラボラトリ3F ベンチャーホール

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 名古屋大学 井上 剛志

    • 13:40-14:20 講演「近未来の月惑星探査機への実装を目指した新しい着陸機構の研究」
    •  名古屋大学大学院工学研究科 機械理工学専攻  原 進

       これまで,月や火星などへ送り込む探査機の着陸機構はエアバッグやハニカムクラッシュの利用が多かった.今後の月惑星探査の目的は基地建設であり,これには斜面や段差であろうが降りたいポイントに確実に降りられる着陸機構が必須となる.位置決め精度のないエアバッグや地上試験を行った後に使えないハニカムクラッシュではこれが達成できない.この達成のために講演者らが最近研究してきた新しい原理による着陸機構(モーメント交換型ならびにエネルギー交換型)について紹介する.また,探査機以外の機械構造物への応用の見通しについても触れる.

    • 14:30-15:10 講演「人間運動のインピーダンス特性と機械の制御への適用」」
    •  三重大学大学院工学研究科 機械工学専攻  池浦 良淳

       人は筋骨格系の特性から様々にインピーダンス特性を変化させることができる.このような人間運動のインピーダンス特性を組み込むことにより,ロボットなど機械の性能向上を実現することができる.そこで,人間どうしの協調運搬動作における人間のインピーダンス特性から,人にスムーズに協調できる産業用パワーアシスト装置を開発した例を紹介する.また,モータなどの駆動装置を用いずにインピーダンス特性を実現した作業用アシスト機器,さらには,射出成形機やプレス機などの生産設備にインピーダンス特性を組み込んだ例についても紹介する.

    • 15:20-16:00 講演「モータの振動解析」
    • (株)豊田中央研究所 システム・エレクトロニクス2部  齋藤 彰

       HV・EVの普及に代表される車両電動化にともない,モータの音・振動特性への要求が高まっている.モータ駆動時には,スロット起因高調波やPWM制御に起因した高周波数成分を含んだ電磁力がロータ・ステータ間空隙部に発生する.このため,モータの振動応答も高周波数成分を含んだ複雑な挙動を示し,予測が困難である.本講演では,モータの振動特性を広範な運転条件において予測するための,強制振動解析手法について紹介する..

    • 16:10-16:50 講演「工作機械の構造仕様(剛性・減衰)を考慮したびびり振動安定性予測」
    • (株)IHI 技術開発本部 機械技術開発部  品川 幹

       工作機械を開発する際の懸念事項としてびびり振動の発生がある.びびり振動は,製品の品質を大幅に低下させるばかりでなく,工具・工作機械本体に損傷を与える場合もあり対策が求められる.本講演では,工作機械本体がびびり振動を抑制できる構造仕様,特に剛性(工具,フレームおよび駆動部)と案内部の摩擦(減衰)がびびり振動安定性へ及ぼす影響について説明する.

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 名古屋大学 井上剛志
    • 17:20-    懇親会 名古屋大学 フレンチレストラン シェ・ジローにて

平成25年度 東海ダイナミクス・制御研究会(参加者31名)

  • 開催日:平成25年11月8日(金) 13:30~17:00
  • 会 場:名古屋大学 ベンチャービジネスラボラトリ3F ベンチャーホール

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 岐阜大学 松村雄一

    • 13:40-14:20 講演「人間の歩行バランス分析と補助ロボットへ応用」
    •  名古屋大学 機械理工学専攻 香川 高弘

       高齢者の転倒は歩行障害や寝たきりになる主要因の一つであり,転倒を防ぐには歩行バランス動作を分析することが重要である. 本講演では,歩行の重心運動を倒立振子でモデル化して歩行バランスを分析する方法と,若年者による外乱歩行の実験について紹介する. また,このモデルを歩行補助ロボッ トの転倒防止に応用する試みについて紹介する.

    • 14:30-15:10 講演「車載蓄電池を活用した現実的なエネルギー管理システムを目指して」
    •  名古屋大学 機械理工学専攻 稲垣 伸吉

       我が国の発電環境は原発事故以降ますます流動性を増している.そのような流動 性に対して系統電力を安定化し,効率的に電力を管理するための技術の 開発は 喫緊の課題である.電力(エネルギー)の管理システム(Energy Management System: EMS)は,その対象に応じてHEMS(Home EMS),BEMS(Building EMS),CEMS(Community EMS)などと呼ばれ,国内外で研究が進んでいる.いず れのEMSにおいても,エネルギー管理のバッファとして大型蓄電池が必要不可欠 であると考えられて いるが,大型蓄電池は導入コストが普及に対するボトル ネックになっている.発表者が属する研究グループは,この問題に対し,家庭内 で充放電を行え る蓄電池を備えた電気自動車(Electric Vehicle: EV)やPlug- in Hybrid Vehicle(PHV)に着目してきた.つまり,EV・PHVを単なる移動手段 としてではなく,家庭の,地域の電力貯蔵にも利用しようということであ る.EV・PHVの蓄電池は容量が大きく,今後,EV・PHVは一般家庭により普及する ものと考えると,EMSの蓄電池として,EV・PHVの車 載蓄電池の利用は最も現実 的な選択であると考えられる.本発表では,本研究グループで研究を進めてきた 「車載蓄電池を利用したモデル予測型 EMS」について,その定式化や得られる効 果について説明する.特に,本来移動手段として使われるEV・PHVをEMSとしてど のように扱うべき かという点に着目し,説明する.

    • 15:20-16:00 講演「超高速エレベータの快適設計」
    • 三菱電機(株)稲沢製作所 開発部 佐久間 洋一

       建築物の超高層化に伴い,エレベータ輸送効率向上を目的とした速が進んでい る.単に高速化を行うと,乗り心地の悪化,騒音の増加,気圧差による耳つん の発生など,利用者へ影響を伴う為,これらの技術課題克服方法について紹介する.

    • 16:10-16:50 講演「ライディングシミュレータの開発」
    • ヤマハ発動機(株)システム安全技術研究部 原薗 泰信

       オートバイの開発において車両運動を安全に再現するライディングシミュレータ への期待が高まってきている.このライディングシミュレータにおいて ライ ダーとシミュレーションを繋ぐインターフェイスとなるモーションベースには人 間を含むフィードバック制御系が存在しており自励振動を生じる. これを安定 化することでライディングシミュレータの操縦性が向上すると共に,これまで困 難とされていた低速走行の再現を可能とした.

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 名古屋大学 井上剛志
    • 17:20-    懇親会 名古屋大学 フレンチレストラン シェ・ジローにて

平成24年度 東海ダイナミクス・制御研究会(参加者34名)

  • 開催日:平成24年11月9日(金) 13:30~17:00
  • 会 場:名古屋大学 工学部1号館 133講義室

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 名古屋大学 井上剛志

    • 13:40-14:20 講演「「人工筋肉」を目指す高分子アクチュエータ」
    • 名古屋大学 機械理工学専攻 高木 賢太郎

       近年,電場に応答して大きく変形する高分子材料が開発されてきており,電場応答性高分子と呼ばれている.本講演では電場応答性高分子の概要を紹介し,講演者のグループによるアクチュエータとしての応用に関する研究を紹介する.

    • 14:30-15:10 講演「4本指ハンドによる自動車部品の最適把持」
    • 名古屋大学 機械理工学専攻 中島 明

       自動車生産ラインにおける人間の作業工程の一種として,ドアの組み立て作業などがある.本研究では,部品一式を配膳する組立支援システムの開発を目標として,4指ハンドによる組み立て部品の最適把持を行った.外乱にロバストな把持力,把持点の決定法,およびドアミラーの把持実験結果について紹介する.

    • 15:20-16:00 講演「エンジンコンロッド用針状ころ軸受における保持器応力の2次元動力学解析」
    • NTN(株)先端技術研究所 坂口 智也

       二輪車の単気筒エンジンにおけるクランク軸とコンロッドの連結には,針状ころ軸受が多用されているが,運転条件が高速・高負荷になると,軸受の保持器が破損することがある.本講演では,この保持器に発生する応力を,ころと保持器の運動および保持器の弾性変形を考慮した動力学モデルで解析した結果を紹介する.

    • 16:10-16:50 講演「自動車の静粛性向上のための実験とCAE解析技術」
    • 三菱自動車工業(株) 開発部 清野 裕之

       自動車の静粛性向上のためには,車内音に対するパワープラント,ロードノイズ,空力騒音などの音源の寄与を明らかにし,それら成分音の低減と軽量化が両立できる構造を効率よく検討する必要がある.今回,これを実現するために必要な実験とCAE解析技術について紹介する.

    • 16:50-17:00 事務連絡・今後の予定 名古屋大学 井上剛志
    • 17:20-    懇親会 名古屋大学 フレンチレストラン シェ・ジローにて

平成23年度 東海ダイナミクス・制御研究会

  • 開催日:平成24年1月31日(火) 13:25~17:00
  • 会 場:豊橋技術科学大学 豊橋駅前サテライト・オフィス

  • プログラム
    • 13:25-14:20 講演「永久磁石を用いた無制御磁気浮上回転体に関する研究」
    • 愛知工科大学 機械システム工学科 村上 新

       1990年代より,永久磁石の反発力とジャイロ効果を利用し,無制御で回転体を安定浮上させる玩具が市販されている.この原理を応用した安価なエネルギー貯蔵用フライホイールの開発を目指し,回転体の質量および慣性モーメントや磁石の構成などが安定浮上条件に与える影響について報告する.

    • 14:30-15:20 講演「スマートワッシャによるボルト緩み評価診断システム」
    • 愛知工業大学 工学部 機械学科 奥川雅之

       本講演では,機械構造システムに多用されているボルト締結体の緩み検査に関する現状とボルト緩み評価診断手法に関する国内外の研究開発動向を紹介し,著者らの提案するボルト緩み評価診断システムについて最新の研究成果を中心に述べる.

    • 15:20-16:00 講演「ブリージングクラックを有する構造物の振動解析とクラック検出」
    • 愛知工業大学 工学部 機械学科 神谷恵輔

       疲労などにより生じたクラックは,振動中に開閉する.このようなクラックはブリージングクラックと呼ばれる.クラックが開閉するとクラック部の剛性が変化するため,ブリージングクラックを有する構造物は非線形系となる.この講演ではブリージングクラックを有する構造物の振動解析法を紹介し,この解析法に基づくクラック検出法について述べる.

    • 16:10-16:50 講演「外力同定を援用したブリージングクラックはりの異常診断」
    • 豊橋技術科学大学 機械工学系 河村庄造

       講演者らは外力同定を利用した構造物のモデルベース異常診断手法を提案し,その手法を改良すると共に,静止構造物や回転機械に適用してきた.本講演では,初めに診断手法の概要を述べ,その後,ブリージングクラックを有するはりの異常診断を行った結果について紹介する.

平成22年度 東海ダイナミクス・制御研究会

  • 開催日:平成22年11月30日(火) 13:00~17:00
  • 会 場:名古屋大学 東山キャンパス 大学院工学研究科1号館1階 121講義室

  • プログラム
    • 13:30-13:35 開会の挨拶 豊橋技術科学大学 河村庄造
    • 13:30-14:30 講演「空力騒音の発生機構と低減技術に関する研究」
    • 豊橋技術科学大学 機械工学系 飯田明由

       自動車や新幹線などの高速車両では空力的に発生する騒音が問題となっている.空力騒音低減技術を開発するため,流れと音の同時計測技術,音響解析技術の開発を進めている.高速PIVや感圧塗料を用いた空力音源の探査技術や数値解析手法について紹介するとともに,ドアミラー騒音やパンタグラフ騒音の低減対策事例を報告する.

    • 13:35-15:35 講演「エンジン振動解析用ボルトモデルの高精度化」
    • スズキ株式会社 デジタル技術部 坂元美定

       エンジンの固有振動数をCAEで予測するために,高精度なボルト締結モデルを開発した.ボルトの弾性変形を考慮して,モーダル実験とのコリレーションを行い,ボルト軸力による締結物の接触範囲の最適値を求めた.これにより,固有振動数誤差が3.3%以下の振動解析モデルを開発することができた.

    • 15:50-16:50 講演「自動車振動騒音の性能向上に向けたCAEの取組み
    • トヨタテクニカルディベロップメント株式会社 第3CAE技術部 城戸一郎

       疲労などにより生じたクラックは,振動中に開閉する.このようなクラックはブリージングクラックと呼ばれる.クラックが開閉するとクラック部の剛性が変化するため,ブリージングクラックを有する構造物は非線形系となる.この講演ではブリージングクラックを有する構造物の振動解析法を紹介し,この解析法に基づくクラック検出法について述べる.

    • 16:10-16:50 講演「外力同定を援用したブリージングクラックはりの異常診断」
    • 豊橋技術科学大学 機械工学系 河村庄造

       講演者らは外力同定を利用した構造物のモデルベース異常診断手法を提案し,その手法を改良すると共に,静止構造物や回転機械に適用してきた.本講演では,初めに診断手法の概要を述べ,その後,ブリージングクラックを有するはりの異常診断を行った結果について紹介する.

平成21年度 東海ダイナミクス・制御研究会

  • 開催日:平成21年10月26日(月) 13030~17:00
  • 会 場:愛知工業大学 本山キャンパス

  • プログラム
    • 13:05-14:05 【エンジンマウント,振動抑制,他】
    • 13:05-13:25 論文紹介(1) 2009-01-2034
      愛知工業大学 神谷恵輔
    • Vibration Analysis of Powertrain Mounting System with a Combination of Active and Passive Isolators with Spectrally-varying Properties

    • 13:25-13:45 論文紹介(2) 2009-01-2127
      豊橋技術科学大学 河村庄造
    • Design of Shape for Visco-elastic Vibration Isolation Elements by Topological and Shape Optimization Methods

    • 13:45-14:05 論文紹介(3) 2009-01-2209
      豊橋技術科学大学 河村庄造
    • Reconstruction of a Vibration Field from Acoustical Measurements: A New Inverse Method Based on the Concept of ≪Pellicular Acoustic Modes≫

    • 14:20-15:20 【ダンパ,減衰】
    • 14:20-14:40 論文紹介(4) 2009-01-2062
      名古屋大学 井上剛志
    • Study on Natural Torsional Vibration Characteristics of Dual Mass Flywheel - Radial Spring Type Torsional Vibration Damper

    • 14:40-15:00 論文紹介(5) 2009-01-2152 2009-01-2062
      名古屋大学 高木賢太郎
    • A Method for Torsional Damper Tuning Based on Baseline Frequency Response Functions

    • 15:00-15:20 論文紹介(6) 2009-01-2144
      愛知工科大学 村上 新
    • Use of an Electromagnetic Damper for Active Suspension System of a Road Vehicle

    • 15:35-16:35 【解析,他】
    • 15:35-15:55 論文紹介(7) 2009-01-2066
      中部大学 細川健治
    • Vibration Analysis of a Composite Shaft

    • 15:55-16:15 論文紹介(8) 2009-01-2094
      滋賀県立大学 大浦靖典
    • Noise Reduction of Electrically Powered Mass Rapid Train by Improving the Contact Conditions between the Rubbing Plates and the Friction Blocks

    • 16:15-16:35 論文紹介(9) 2009-01-2196
      豊橋技術科学大学 感本広文
    • Structure-Borne Vehicle Analysis Using a Hybrid Finite Element Method

    • 【抄録のみ作成】
    • 論文紹介(10) 2009-01-2223
      愛知工業大学 神谷恵輔
    • Vibration Analysis of a Composite Shaft

    • 論文紹介(11) 2009-01-2068
      (株)豊田中央研究所 稲垣瑞穂
    •  Use of a Hybrid FE-SEA Model of a Trimmed Vehicle to improve the design for interior Noise

    • 論文紹介(13) 2009-01-2212
      三菱自動車工業(株) 清野裕之
    • Vibro-Acoustic Simulation of Mechanical Components Excited by Distributed Random Loads

平成20年度 東海ダイナミクス・制御研究会

 
『SAE論文に見る最新のダイナミクス・制御関連研究の紹介』
  • 開催日:平成20年9月29日(月) 13:30~17:00
  • 会 場:名古屋大学 ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー3階 ベンチャーホール

  • プログラム
    • 13:40-14:10 論文紹介(1)【制御関係】2008-01-0585                         名古屋大学 井上剛志
    • Application of Adaptive Kalman Filter for Estimation of Power Train Variables

    • 14:10-14:40 論文紹介(2)【自励振動(鳴き)関係】2008-01-0826                         滋賀県立大学 栗田 裕・大浦靖典
    • The Measurement and Analysis of the Disc/Pad Interface Dynamic Centre of Pressure and its Influence on Brake Noise

    • 14:40-15:10 論文紹介(3)【音源同定関係】2008-01-072                          愛知工業大学 神谷恵輔
    • Noise Source Identification of a Diesel Engine using Inverse Boundary Element Method

    • 15:30-16:00 論文紹介(4)【解析法関係】2008-01-0269                          豊橋技術科学大学 河村庄造
    • Combining Energy Boundary Element with Energy Finite Element Simulations for Vehicle Airborne Noise Predictions

    • 16:00-16:30 論文紹介(5)【衝突関係】2008-01-0506                          豊橋技術科学大学 感本広文
    • 2D Vehicle-to-Vehicle Frontal Impacts: A Numerical Study

平成19年度 東海ダイナミクス・制御研究会

  • 開催日:平成20年2月5日(火)
  • 名古屋大学 ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー3階 ベンチャーホール

  • プログラム
    • 13:30-14:10 「機械の状態監視と診断」概要
    •  豊橋技術科学大学 河村庄造

    • 14:10-14:50 「機械の状態監視と診断に関するISO規格の話題
    • 名古屋大学 井上剛志

       エンジンの固有振動数をCAEで予測するために,高精度なボルト締結モデルを開発した.ボルトの弾性変形を考慮して,モーダル実験とのコリレーションを行い,ボルト軸力による締結物の接触範囲の最適値を求めた.これにより,固有振動数誤差が3.3%以下の振動解析モデルを開発することができた.

    • 15:00-16:00 特別講演「事象駆動型制御システムの故障診断 ~確率モデルによるアプローチ~」
    •  名古屋大学 鈴木達也教授

       本講演では,Programmable Logic Controller に代表される離散的でかつ事象駆動型の制御システムに対する故障診断問題を考える.提案手法は事象の生起間隔を時間付きマルコフモデルにより表現し,その表現に基づいた局所的な診断とベイジアンネットワークを用いて局所的な診断結果を結合することにより得られる大域的な診断とから構成される.また,具体的な自動搬送ラインに対する実験を通してその有用性を示す.

    • 16:10-17:00 事例紹介「エスカレーターの異常診断技術」
    • 三菱電機(株) 先端技術総合研究所 蔦田広幸様



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